そもそも会計とは

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会計とは、財産の状態を出入り(フロー)と残額(ストック)の面で管理することです。
そもそもは「お金の出入りを帳簿などに記録すること」を意味しました。

原初の会計とは、倉庫に入っている財産についてその一つ一つを書き出した財産目録をつくることでした。
現存する最古の倉庫会計の物的証拠は、紀元前650年ごろに活躍した「エジプト国庫記録官・王室記録長官・納税記録官・国立穀物倉庫総裁兼エジプト陸軍将官」のハップ・メンの石棺(Sarcophagus of Hapmen)で、大英博物館にあります。

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ハップ・メンの石棺-大英博物館ウェブサイトより

14~15世紀になると、商品生産・商品取引の発展に伴い、複式簿記のルーツとなる新しい会計がイタリアで生まれます。
16~17世紀にはネーデルラントで期間計算が成立、18~19世紀にようやく今日の企業会計である発生主義がイギリスで成立しました。

このように、会計は資本主義経済の発展プロセスの中でその時代や地域の必要性に応じて進化してきました。
なぜ財産の出入りを帳簿につけるだけではすまなかったのでしょうか。

それは、必要な情報を必要な時に引き出せるようにするためです。
企業(ここではクリニック)の経済活動(ここでは医業活動)を、主に金額によって測定し、記録、分析して、院長先生をはじめ内部の経営者等に経営に役立つ情報を提供するとともに、税務署や銀行等外部の関係者にクリニックの財政状態や経営成績を報告するためです。
倉庫の財産は価値が変わらないことが前提でしたが、今日ではリアルタイムな業績管理が不可欠となっています。

医師の方で開業する場合、経理をはじめとするお金や経理について、どのようにすれば良いかと悩まれている方は非常に多いかと思います。

初めてのことなので、自信が無かったり不安になられるのは当然です。
いろいろな悩み・相談をお持ちの方は、是非ご連絡いただきたいと思います。

業績管理に関するご相談は…